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2021/12/25(土) 22:36:15.39ID:u//DtlLm9毎日新聞 2021/12/25 21:00（最終更新 12/25 21:13） 926文字
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福岡県内でオミクロン株の感染者が初めて確認され、記者会見で対策を呼びかける服部誠太郎知事＝福岡県庁で2021年12月25日午後6時12分、津村豊和撮影
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の市中感染事例が25日、福岡県内で初めて確認された。年末年始の帰省シーズンを迎えた中で不安が広がったが、多くの人たちは「基本の感染対策を徹底したい」と冷静に受け止めていた。
「海外渡航歴がなく感染経路が不明であることから市中感染の1例目と考える」。25日夕、臨時記者会見を開いた服部誠太郎知事は厳しい表情で話した。
「オミクロン株は感染力が高いといわれ、いずれ出るであろうと認識していた。感染拡大をいかに少なくしていくかだ」。服部知事は26日から県内5カ所で無料のPCR・抗原検査を実施すると発表し、濃厚接触者だけでなく幅広く検査を実施することで感染を封じ込める考えを示した。
また、年末年始の県をまたいでの移動について、服部知事は「行き先の状況を含め慎重に判断いただきたい。発熱などの症状があれば移動を控え、検査を受けてほしい」と呼び掛けた。
25日、福岡空港国内線の到着口には大きなバッグを抱えて帰省した家族連れを迎える人たちの姿があった。3人の子供を連れて沖縄から福岡に帰省した女性（42）は「子供以外はワクチンを打ち、感染も落ち着いてきたので今回は大丈夫と思ったけれど、感染者数が増えてきて、オミクロン株も怖い」と不安げだった。
30日に富山県の実家に帰省するため、空港内のPCR検査センター前にいた福岡市の男性会社員(56)は「オミクロン株は重症化するかどうかも分からないので、そんなにまだ危機意識はない」としつつも、福岡県内でも市中感染が確認されたことに「この2、3日の状況次第では、帰省を取りやめるかも」と話した。
25日までの1週間で福岡県内の新規感染者数のうち約7割が確認されている北九州市。小倉北区の飲食店「小倉食堂TSUDA屋」の料理長、尾崎千歳（ちとせ）さん（63）は「企業が忘年会を控えている印象で、新年会も避けると思う。飲食店としては耐えるしかない」と話した。
JR小倉駅近くの飲食店に家族4人で会食に来た小倉北区の女性（56）は「（オミクロン株も）いずれは出てくるとは思っていた。感染対策した店を選び、基本の感染対策をしていくしかない」と話した。【土田暁彦、佐藤緑平、青木絵美】
