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2021/12/26(日) 07:08:19.87ID:wRx9yXgr92021年12月26日 6時0分スポーツ報知
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白鴎大・岡田晴恵教授
1月に緊急事態宣言が発令され、夏は第5波に見舞われ、12月にはオミクロン株の脅威が現れ始めた2021年。来たる年も新型コロナウイルスとの闘いは続く。白鴎大・岡田晴恵教授と日本医科大・北村義浩特任教授は、懸念される第6波襲来の時期について「1月下旬にも」との見解で一致。テレビでもおなじみの両教授が、今年を振り返りつつ、今後の見通しを語った。(北野 新太、瀬戸 花音)
「依然として怖かった。そして激しい不安に苛(さいな)まれていた」。岡田氏が22日に発売した書籍「秘闘」(新潮社)の最後の言葉だ。取材中にも岡田氏は同様の言葉を口にした。経済学者らがアフターコロナを唱え始めているが、「ウイルス学者はそう考えてはだめだ」と指摘する。
「そんなに簡単には終わりません。まだ薬も日本で誰もが使える状態ではない、検査も不足している、ワクチンはブレイクスルーがいっぱいある。途上国はまだ接種率が低い。感染症の学者は政治家にその危機をわかるように説明しなきゃいけない」
オミクロン株は感染力が強いが重症化率が低いとも報道されている。その意識に対しても警鐘を鳴らす。「田村憲久前厚労相は『ワクチン接種で重症化率が10分の1になっても冬になって10倍患者が出たら医療逼迫(ひっぱく)する』と言っていた。その視点は重要です。オミクロンの重症化率が下がってるかどうかは分からないが、もしそうでも、数が増え、医療が逼迫すれば救える命が救えなくなる」
第6波はいつ来るのか。「オミクロンは感染力が強いからこれまでの波の周期より早く来月後半、2月にはもう日本も要注意だ」という。第6波が日本に到達するまでにやるべきことは「ワクチンの3回目接種」「酸素配管設置の大規模施設の確保」「薬の確保」「検査体制の拡充」「発熱外来の設置」だ。
「ワクチンを年に3回も打たなきゃいけないのはワクチンだけでは解決できないウイルスだということ。ですが、オミクロンに対してもワクチン接種による抗体の細胞性免疫の免疫記憶によって重症化阻止については有効だと思う」
岡田さんは1年を振り返り、「アフリカで変異株が出てくるのは想定内だった」と話した。その理由は「途上国のワクチン接種率の低さ」にある。「ワクチンが行き渡らなければ、そこで流行し続ける。そうならばオミクロンが最後の株ではないのだろうと思います」
◆岡田 晴恵(おかだ・はるえ)共立薬科大(現・慶応大薬学部)大学院薬学研究科修士課程修了。順天堂大大学院医学研究科博士課程中退、医学博士。経団連21世紀政策研究所シニア・アソシエイトなどを経て、現在、白鴎大教育学部教授。専門は、免疫学、ワクチン学。著書に「秘闘 私の『コロナ戦争』全記録」(新潮社)など。