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[ 2021年12月28日 05:30 ]

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雪をかぶった福井駅前恐竜広場の恐竜の像
Photo By 共同

 強い冬型の気圧配置の影響で日本列島は27日も日本海側を中心に大雪が続いた。兵庫県朝来市と滋賀県彦根市では同日未明までの24時間降雪量がそれぞれ71センチ、68センチとなり、統計開始以降、最多を記録。彦根市の積雪は午前6時に平年(2センチ)の3650%にあたる73センチに達した。

 同市の国道8号では、未明に大型トラックがスリップして走行できなくなり、後続車などによる立ち往生は一時、2キロ以上に。同市に車で出勤途中、同県豊郷町で動けなくなった男性(44)は「迂回(うかい)したが、そこでも立ち往生が起きていて、また戻ってきた。4時間くらい動いていない」と疲れ切った様子で話した。

 大雪をもたらしているのは「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)。シベリアからの寒気が朝鮮半島の山脈で左右に分かれ、日本海上空で合流する状況で、海水温が高い日本海から大量の水蒸気が供給され、雪雲が発達しやすくなっている。28日は冬型の気圧配置が緩む見込みだが、日本海側では引き続き大雪となる地域もある。