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毎日新聞 2021/12/28 14:23(最終更新 12/28 14:30) 386文字




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安倍晋三元首相

 安倍晋三元首相(67)の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は28日、公職選挙法(寄付の禁止)違反容疑などで不起訴となり、検察審査会から「不起訴不当」の議決を受けた安倍元首相を再び不起訴処分とした。再捜査で前夜祭の参加者を幅広く事情聴取したものの、提供された食事が、会費を上回って寄付に当たると立証するのは困難と結論付けた。

 不起訴不当の議決は「起訴相当」議決とは異なり、検察審査会が再審査して強制的に起訴する仕組みはない。安倍元首相に対する捜査は終結した。



 前夜祭は2013〜19年に東京都内のホテルで開かれ、会費は5000円だった。会費を集めた収入だけではホテルへの支払いが足りず、16〜19年分の差額計約708万円を安倍元首相側が補填(ほてん)した。この差額分が有権者への寄付に当たる疑いがあった。【志村一也、二村祐士朗、国本愛、松尾知典】