https://www.sankei.com/article/20211228-6KSANSFRIBNALIZ2X5HYHDZORA/
2021/12/28 14:30


国土交通省は28日、着工していないJR東海リニア中央新幹線静岡工区に関する同省の有識者会議の中間報告について、静岡県側に意見交換の協力を要請した。静岡県は独自に専門部会を設けて議論している。国交省はトンネル掘削に伴う水資源への影響に関し、双方の会議メンバーで「科学的、工学的な観点から意見交換や情報共有をしたい」としている。

斉藤鉄夫国交相は記者会見で「中間報告の内容を県や関係市町、地域の方々によく理解してもらうことが大切だ」と述べた。

国交省有識者会議は中間報告で、トンネル掘削に伴う湧水を大井川に戻せば、中下流域の流量は維持され、地下水への影響も極めて小さいと指摘。県は「湧水全量を川に戻す解決策が具体的に示されたわけではない」として、専門部会で検討を続けるとしている。