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毎日新聞 2021/12/30 11:44(最終更新 12/30 11:44) 有料記事 677文字




 1998年5月の天皇(現上皇さま)の訪英を前に、橋本龍太郎首相(当時)が第二次大戦中の旧日本軍による英軍捕虜の扱いについて謝罪したことが、英国側の訪問受け入れの弾みとなっていたことが30日分かった。機密解除された複数の英公文書で判明した。

 今回公開されたのは、橋本氏が捕虜問題に関連し謝罪を表明したブレア英首相(同)との会談前の98年1月7日付と会談当日の同12日付の文書。

 英外務省から英首相官邸宛ての7日付文書は、大戦を巡って「植民地支配と侵略への痛切な反省と心からのおわび」を表明した95年の村山富市首相談話を踏まえ、橋本氏がその内容を踏襲することが「(天皇)訪問を前に英国での日本のイメージ向上につながる」と期待した。

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