0001ひよこ ★ [ZA]
2021/12/31(金) 07:00:12.17ID:08wrDxCT92021/12/31 05:00
国会議員が違法な貸金業に精を出していた。驚くのは仲介件数の多さと対価の大きさだ。
財務副大臣だった立場を利用し、新型コロナウイルス感染拡大で事業経営に苦しむ業者らに無登録で仲介するなど大量の案件をさばいていた。
公明党の遠山清彦元衆院議員が東京地検特捜部に貸金業法違反罪で在宅起訴された。日本政策金融公庫の新型コロナウイルス対策特別融資をめぐり、違法な仲介を行っていたとされる。遠山被告は令和元年９月から１年間、公庫を所管する財務副大臣を務めていた。
今年２月には緊急事態宣言下で東京・銀座のクラブを訪れたことや、自身が代表を務める資金管理団体がキャバクラなどの飲食費を政治資金から支出していたことが判明し、議員辞職していた。辞職後も違法な仲介をしていた。
遠山被告は議員辞職の直前まで公明党の幹事長代理を務め、将来を大いに嘱望されていたはずだ。「クリーンな政治」を掲げてきた公明党は、この事態を深刻に受け止める必要がある。
同党の石井啓一幹事長は「誠に遺憾で到底許されない。再発防止策を講じ、信頼回復に向けて取り組みたい」とコメントしたが、それだけでは済むまい。
どのような再発防止策を講じるのか、有権者に具体的に説明する必要がある。文書交通費の使途公開に消極的だった姿勢への反省も含め「政治とカネ」の問題にもっと真剣に取り組んでほしい。
起訴状などによると、遠山被告らは貸金業の登録をせずに新型コロナで影響を受けた複数の業者を１１１回にわたり、公庫の担当者に紹介し、融資仲介業を営んだとされる。関係者によれば、遠山被告らが仲介した融資額は１０億円以上で、対価として約１１００万円を受け取っていた疑いもある。
遠山被告は「融資の謝礼などの趣旨も含まれていた」などと供述しており、議員在職中から違法行為に手を染めていた。公庫には遠山被告が仲介した融資をまとめた「遠山ファイル」が独立したフォルダに束ねられていたという。
政治家の口利き自体は違法ではないが、所管官庁の元副大臣として公庫と密接な関係にあったことがうかがえる。公庫も遠山被告の仲介件数の多さを不自然と思わなかったのか。これを放置してきた公庫側の責任も大きい。
