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2022/01/07(金) 08:28:25.65ID:D32OdMnL92022年01月07日07時08分
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6日、キャンベラで記者会見に臨むオーストラリアのモリソン首相(AFP時事)
【シドニー時事】オーストラリアでは、インド太平洋地域で領土拡張的な動きを強める中国に対して危機意識が高まっている。豪州側は日豪部隊の共同訓練を促進する「円滑化協定」を通じて「相互運用が可能になる」(モリソン首相)として、中国抑止につなげたい考えだ。
ダットン豪国防相は昨年11月「台湾が取られたら次は確実に尖閣になる」と警告した。中国が台湾の支配に成功すれば、中国領と主張している沖縄県・尖閣諸島も同様に標的になるとの認識だ。豪州の国防相が尖閣問題に危機感を示すのは異例で、日豪が対中の危機意識でも足並みをそろえつつある。
こうした豪州の危機感は、中国が豪州と歴史的につながりが深い太平洋諸国に影響力を広げていることが背景にある。2019年に台湾と断交して中国との国交を樹立したソロモン諸島で、昨年11月下旬に親中派の現政権に反発する住民らの反政府デモをきっかけに暴動が発生した。豪州は治安支援の警察と軍を派遣し、一定の存在感を示した。
日豪部隊の間で現場協力は既に進んでいる。豪東部沖合で隔年で行われる米豪軍事演習「タリスマン・セーバー」では、昨年は陸上自衛隊から離島防衛専門の水陸機動団が参加した。今回の協定により、こうした協力が加速するとみられる。
旧日本軍は80年前に豪北部ダーウィンを空爆し、豪州側に多数の犠牲者が出た。戦後に日本の経済成長を豪州産資源が支えるなどして関係が強化された後、18年に当時の安倍晋三首相が現地を訪問して「和解」を印象付けた。日豪は過去の歴史を乗り越えて「新たな章の始まり」(モリソン氏)を迎えた。