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毎日新聞 2022/1/7 19:02(最終更新 1/7 20:03) 441文字




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記者会見で謝罪する香川県信用組合の川畑貢理事長(中央)ら=高松市で2022年1月7日午後3時2分、西本紗保美撮影

 香川県信用組合(高松市)は7日、本店営業部の元副長の男性(39)が顧客になりすまし、同信組の消費者ローンから計約2億6200万円を不正に借り入れて詐取していたと発表した。

 同信組によると、男性は2011年8月〜21年12月、県内の計5店舗の顧客31人から預かった免許証のコピーなどを悪用して預金口座を開設。消費者ローン計約2億6200万円を不正に借り入れてだまし取った。うち約8500万円についてはパチンコや飲食費などに使い、残りは不正借り入れの返済に充てていた。



 別の職員が21年11月、口座資金の不審な動きに気付いて発覚した。男性は12月7日の聞き取り調査で事実関係を認めたが、翌日に亡くなった。同信組は刑事告訴はせず、借入金を全額弁済した。今後、遺族に返還を求める。

 同信組の川畑貢理事長は7日の記者会見で「口座開設やローンの業務を1人で担っていたので不正に気付けなかった。多大な心配と迷惑をかけた」と謝罪した。今後、第三者委員会を設置して再発防止に取り組む。【西本紗保美】