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2022年1月8日 13時46分スポーツ報知

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トークショーに登壇した鈴木宗男参院議員



 日本維新の会の鈴木宗男参院議員が8日、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで映画「クナシリ」(ウラジーミル・コズロフ監督)の上映後にトークショーを行った。

 旧ソ連出身で現在はフランスを拠点とするコズロフ監督が、戦後76年を経た現在の島民の暮らしと意外な本音を描く。

 日露問題に取り組んできた鈴木氏は、北方領土問題の解決の糸口は「トップの判断しかない」と述べた。現在の日露関係について「国境線が決まっていない。ふたつの大国の間に平和条約がないのは異常だと思う」と指摘。岸田文雄首相にたいして、「安倍(晋三)さんが体を張ってシンガポール合意をした。まだ交渉中ですから表に出せないが、様々な話し合いはされているんです。相当つっこんだ話はしてます。それを今の岸田総理も受け継ぐわけですから、乾坤一擲(けんこんいってき)やってもらいたい」と訴えた。

 また、ロシアのプーチン大統領の印象については、「ロシアの政治家で日本を理解しているのはプーチンさんだけ。柔道をやっているので礼に始まり、礼に終わるという日本の文化も頭に入っている。私は4回しか会ってないですけど、プーチンさんは人情家だと思っている」と好印象を抱いている様子。

 最後に、鈴木氏は「外交というのは交渉。交渉というのは結果を残さないといけないということ。よく街宣車が叫びますが、1億回叫んでも返ってこない。それは運動だからです。運動ではなく、交渉は政治家がやるものです。トップリーダーの決断です」と政治によって日露の平和条約が結ばれる未来を強調した。