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2022/01/09(日) 08:40:12.73ID:c8Q640XE9毎日新聞 2022/1/9 06:00（最終更新 1/9 06:00） 有料記事 2847文字
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ニーナ・シック氏＝本人提供
「ディープフェイクは人類史において前例のない情報の武器になり得る」――。ディープフェイクが与える社会的影響を考察した著書もある英在住の作家、ニーナ・シック氏は先端技術がもたらす脅威をそう表現する。迫り来る虚実の判別ができない世界を、私たちはどう生きるのか。【聞き手・渡辺諒】
進化を続ける最新の脅威
――著書「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」（日経ナショナルジオグラフィック社）で、情報世界の「破壊」を指摘されています。これまでの偽情報と、ディープフェイクの違いは何でしょうか。
◆ディープフェイクは、私たちを取り巻く情報世界が破壊されつつある中で、進化を続けている最新の脅威です。容易に作れること、正確さ、そして規模感において、過去に存在した偽情報と比べて全く異なります。
昔から視覚的な偽情報は存在してきました。例えば、旧ソ連では独裁者スターリンの下、写真を手作業で加工する専門の職人が、歴史的な記録を書き直すことに従事していました。ところが現在では、デジタル技術によって、偽情報の作成がどんどん簡便になってきています。映像や音声がデジタル化するにつれ、改ざんは容易になっているのです。現在広く普及する写真編集ソフト…
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