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毎日新聞 2022/1/9 17:34(最終更新 1/9 18:18) 415文字




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警察車両や消防車両で騒然とする立てこもり現場周辺=東京都渋谷区で2022年1月8日午後11時5分、長谷川直亮撮影

 東京・代々木の焼き肉店で8日夜から約3時間にわたって立てこもったとして、警視庁に監禁容疑で現行犯逮捕された荒木秋冬(あきと)容疑者(28)は、事件直前まで新宿中央公園(東京都新宿区)近くの橋の下で路上生活をしていたとされる。

 「荒木容疑者と一緒に橋の下で暮らしていた」という路上生活者の男性(79)によると、荒木容疑者とみられる人物は昨年12月下旬に新宿に現れ、「前はペンキ屋の仕事をしていた。日雇いの仕事をしながら長崎から来た。親はいない」と話していたという。「こんなところで寝ているんじゃない。若いから仕事があるはずだ。金をためてやり直したらいい」と励ましたところ、事件の数日前に「仕事が決まって月曜(10日)から住み込みで働ける」とうれしそうに語ったという。その日は一緒にワインを飲んでお祝いした。



 男性は「おとなしく真面目な印象で、自暴自棄な感じはしなかった。ラジオのニュースで事件を聞いて驚いた」と話した。【鈴木拓也】