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毎日新聞 2022/1/11 20:26(最終更新 1/11 20:55) 617文字




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取材に応じる国民の党の李泰珪国会議員=ソウル市内の国会で、2022年1月10日午後4時39分、坂口裕彦撮影

 3月9日投開票の韓国大統領選で、支持率を急伸させている中道系野党「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)代表を選対総括本部長として支える李泰珪(イテギュ)国会議員が10日、毎日新聞の取材に応じた。保守系の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長との野党候補の「一本化」については「関心がない。時が来れば国民が整理してくれる」と述べ、慎重な姿勢を示した。

 世論調査会社「韓国ギャラップ」が7日公表した調査によると、昨年11月の出馬直後は数%だった安氏の支持率は、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)京畿道前知事の36%、尹氏の26%に次ぐ15%まで上昇。2大政党の候補が自らの疑惑や家族の不祥事などで足をとられる中、「三つどもえ」の展開となりつつある。李泰珪氏は「非好感度を争うかのような選挙戦となり、国民は不満を高めている。このため、道徳性に問題のない安氏に支持が向かっている」と述べた。



 共に民主党も、安氏に共闘を呼びかけているが、李泰珪氏は「文在寅(ムンジェイン)政権は経済政策で失敗を重ね、南北関係も進展していない。歴代最悪の政権と言われるだろう。より良い政権交代がスローガンだ」と述べて、明確に否定した。

 安氏の対日観については、1998年に当時の金大中(キムデジュン)大統領と小渕恵三首相が合意した「日韓共同宣言」を重視すると説明。「外交を国内政治に利用してはならない」と述べた。【ソウル坂口裕彦】