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毎日新聞 2022/1/14 12:10(最終更新 1/14 12:31) 516文字




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「講書始の儀」で講義を受けられる天皇陛下=皇居・宮殿「松の間」で2022年1月14日午前11時17分(代表撮影)
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 天皇陛下が各学問分野の第一人者から講義を受けられる新春恒例の皇室行事「講書始の儀」が14日午前、皇居・宮殿「松の間」であった。昨年と同様、一緒に講義を聴く招待者の数を減らすなど新型コロナウイルスの感染防止対策を講じて実施。講義したのは御牧克己・京都大名誉教授(74)=インド・チベット仏教学=ら3人で、秋篠宮さまをはじめ皇族方7人も出席した。皇后雅子さまは体調が整わず欠席した。

 また、大学生である両陛下の長女愛子さまは試験期間のため、秋篠宮妃紀子さまは父親の川嶋辰彦さんが昨年11月に死去して服喪中のため、出席しなかった。

 御牧氏の講義テーマは「ボン教研究の新段階」。また、大塚啓二郎・神戸大社会システムイノベーションセンター特命教授(73)=開発経済学=が「アジアからアフリカに広がる日本の稲作技術」、金出武雄・米カーネギーメロン大ワイタカー記念全学教授(76)=コンピュータービジョン・ロボット工学=が「人工知能」と題して講義をした。

 講書始の儀は明治天皇が学問奨励のために開いた「御講釈始(ごこうしゃくはじめ)」に由来する。戦後の1953年からは人文、社会、自然科学の3分野を代表する学者が説明する形となった。【和田武士】