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[ 2022年1月15日 08:40 ]

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2億3000万円で売却されたサンフランシスコ市内にある築122年の住宅(AP)
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 米カリフォルニア州サンフランシスコ市内で「レトロな住宅地」として知られているノー・バレー地区にある築122年の中古住宅が、197万ドル(約2億3000万円)で売却された。

 ノー・バレー地区には多くのビクトリア様式の住宅があり、この物件もそのひとつ。ただし駐車場はあるものの、敷地面積は200平方メートルとさほど広くはなく、しかも基礎部分がぐらついているだけでなく、外壁の塗装は各所ではげ落ち、壊れた窓のひとつは板でふさがれている。

 AP通信によればこの物件は「最良の立地条件にある最悪の家」として注目を集めていたが、オークションには最後まで5〜6人が参加。最終的には2人による争いとなって値がつり上がっていった。

 197万ドルという価格は周辺の同じ中古物件と比べても数十万ドルほど高め。この物件は所有者が高齢となって成年後見人が必要となり、今後の介護費用を捻出するために家族側が裁判所の許可を得て販売にこぎつけたもので、当初の販売希望価格も140万ドル(約1億6000万円)と高めで、1万ドル(約114万円)単位の応札となっていた。

 米国ではコロナ渦に巻き込まれて以来、低金利政策とテレワークの増加で住宅市場が活況を呈し、昨夏に価格が急騰。しかし10月以降はいったん落ち着きを取り戻していた。しかし昨年12月の消費者物価指数は前年同月比で7・0%も上昇し、これは1982年6月以来、39年半ぶりの高い伸びを記録していた。


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