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毎日新聞 2022/1/15 14:52(最終更新 1/15 14:53) 380文字




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全面結氷し、鏡のように輝く諏訪湖=諏訪市上諏訪の立石公園で2022年1月15日午前7時53分、宮坂一則撮影

 諏訪湖(長野県)は15日朝、全面結氷した。諏訪市の高台から望むと、まるで巨大な鏡が出現したかのように湖面が輝いていた。

 氷がせり上がる御神渡(おみわた)りの出現に向けて、小寒の1月5日早朝から湖面観察を続けている、御神渡りの認定と神事をつかさどる八剱(やつるぎ)神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司(71)は「諏訪湖は毎日、顔が変わるんですよ。この氷を待っていた。この氷に今日は会いに来ました」と飛び切りの笑顔で話し、「御渡(みわた)りが楽しみだね」と輝く湖面を見やった。



 諏訪市豊田の舟渡川河口にある観測地点は、午前6時半の気温が氷点下10度、無風で、水温0・3度。一晩で凍った一夜氷の厚さは1センチで、氷の表面がツルツルして気泡が少ないクリスタル状で地元で「油氷(あぶらこおり)」と呼ばれる状態になった。

 全面結氷は7日、9日に続いて今季3回目。【宮坂一則】