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2022年01月17日18時08分

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子どもを乗せたベビーカーを押す中国の女性=2021年9月、北京(AFP時事)




 【北京時事】中国国家統計局は17日、2021年の出生数が5年連続減少し、1062万人だったと発表した。人口1000人当たりの出生数を示す出生率は7.52人と1949年の建国以来最低を記録。出生数も過去最少を更新した可能性がある。


 中国は30年以上続けた「一人っ子政策」を16年に完全撤廃して全ての夫婦に2人目まで容認し、21年には3人目まで認めた。しかし、子育てコストの上昇などから出産に慎重な夫婦が増え、少子化に歯止めがかかっていない。
 出生率は20年に8.52人と初めて10人を切り、21年はさらに低下。出生数は16年の1883万人から5年で4割超減少した。出生数を建国までさかのぼれる公式統計はないが、過去最も少なかったのは、「大躍進」政策の失敗で大量の餓死者を出した1961年の1200万人弱とみられている。