https://www.sankei.com/article/20220117-HGCNJXWC3NOZLHJVODOT6ZUWAA/
2022/1/17 22:43



中東のアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビの港付近で17日、火災が発生して石油タンカーが爆発し、3人が死亡、6人が負傷した。アブダビの警察当局は無人機など小型飛行機を使った攻撃との見方を示した。親イランの武装組織フーシ派の報道官は「UAEの奥深く」に軍事作戦を行ったと述べた。

UAE国営の首長国通信などが伝えた。死亡したのはインド人2人とパキスタン人1人。フーシ派は2015年、イエメン内戦に軍事介入したサウジアラビアなどの連合軍と戦闘を展開し、サウジを頻繁に攻撃しているが、UAEを標的とした攻撃はまれ。

サウジとともにイエメンに派兵したUAEは19年、兵力を縮小。現在はフーシ派の対抗勢力に対し、兵器類の供給や訓練を行って関与しているとされる。フーシ派は1月上旬、イエメン沖でUAE船籍の船を拿捕(だほ)しており、双方の間で緊張が高まっていた。(中東支局 佐藤貴生)