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2022年01月19日20時11分

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自民党兵庫県連との意見交換後、記者団の取材に応じる遠藤利明党選対委員長=19日午後、神戸市中央区




 自民党は19日、夏の参院選で公明党と相互推薦するため、地方組織との調整に着手した。遠藤利明選対委員長が神戸市で自民党兵庫県連の藤田孝夫幹事長と会談し、「理解してほしい」と要請。藤田氏は「不利になるのを避けるよう主張するのは当然だ」としつつ、「最終的には党の判断に従う」と応じた。


 両党は2019年参院選で候補を相互に推薦し、自民党は改選数1の1人区、公明党は兵庫を含む改選数3〜4の複数区でそれぞれ支援を受けた。だが、兵庫選挙区で当選した自民候補の得票を公明候補が上回ったこともあり、今回は調整が難航。公明党が反発し、既に相互推薦の見送りを地方組織に通知している。
 会談後、遠藤氏は記者団に、20日以降に埼玉などほかの県連にも説明するとした上で、「方向性ができれば2月の上旬くらいには党として方針を決め、公明と改めて協力できるのでないか」との見方を示した。ただ、公明関係者は「組織票を本当にもらえるか分からない。簡単には動けない」と語った。