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毎日新聞 2022/1/20 20:15(最終更新 1/20 22:03) 348文字




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記者懇談会に出席した韓国の文成赫・海洋水産相=ソウル市内で2022年1月20日午後2時45分、坂口裕彦撮影

 韓国海洋水産省の文成赫(ムン・ソンヒョク)海洋水産相は20日の記者懇談会で、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、「韓国などの隣国と十分協議したうえ、放出しなければならないと一貫して主張しているが、残念ながら日本政府はそのような措置をとっていない」と批判し、反対の立場を重ねて表明した。文氏は「海洋放出は、環境はもちろん、韓国国民の健康と安全に直結する非常に重要な問題だ」とも強調した。

 日本政府は2023年春の海洋放出を目指し、その信頼性や透明性の向上に向けて国際原子力機関(IAEA)との協力を重視している。文氏は「IAEAを通じた努力はよく知っている」とした。そのうえで日本政府に対し、透明性を担保した具体的な情報の提供や、韓国など隣国との十分な協議を求めた。【ソウル坂口裕彦】