https://www.sankei.com/article/20220121-TYF6VMOI65NILJ64YVIPIXUSAI/
2022/1/21 00:03


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ロシア国旗(ロイター)

【モスクワ=小野田雄一】ロシア国防省は20日、露近海などで1〜2月に海軍と航空宇宙軍による軍事演習を行うと発表した。ウクライナ国境付近での軍備増強を続けるロシアは、さらにウクライナや米国が率いる北大西洋条約機構(NATO)に圧力をかける思惑だ。

発表によると、演習はロシアの近海に加え、地中海や北海、オホーツク海などでも実施。140隻以上の艦艇や60機以上の航空機、約1万人の将兵が参加する。目的は「国益保護に必要な海・空軍力の向上と、海からの軍事的脅威への対抗」だとした。演習の開始日は不明だが、既に大型揚陸艦6隻が地中海に向けて移動を開始したという。

同省は18日、ウクライナやNATO加盟国ポーランドに接するベラルーシ南西部で2月10〜20日、ベラルーシ軍との合同軍事演習を実施するとも発表した。ロシアは演習名目で、10万人規模とされるウクライナ国境付近の兵力をさらに増強する形となる。

一方、同省は20日、日本海海域で露太平洋艦隊に所属する潜水艦がミサイル発射訓練を行ったとも発表した。ミサイルは1000キロ以上を飛行し、極東ハバロフスク地方に設置された標的に命中したとしている。