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2022/01/21(金) 06:56:20.21ID:0BdLPBAx92022/1/21 01:03
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国民民主党の玉木雄一郎代表（矢島康弘撮影）
国民民主党が党勢浮揚を目指して「二正面作戦」を展開している。２０日には東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と合流に向けた１回目の協議を開いた。さらに今国会では日本維新の会との連携方針も確認している。国民民主の支持率は低迷が続き、「第三極」の結集に活路を見いだそうとしているが、支持団体の連合は維新との連携に否定的な見方を示しており、夏の参院選に向け混乱も予想される。
「具体的なことは何も決まっていない。双方の理解と納得を得られるよう丁寧に進めていきたい」
国民民主の玉木雄一郎代表は２０日、都民ファとの会合後、記者団に慎重な言い回しをしながら、協議を進める考えを強調した。
国民民主が都民ファとの合流を模索する背景には、都議会に議席を持たず、東京に足がかりを築けていない現状がある。参院選東京選挙区（改選数６）で単独では議席獲得が難しいが、大票田の東京で比例代表の得票数を上積みする取り組みは欠かせない。
すでに国民民主内では党名が変わる可能性が取り沙汰されており、名を捨てて実を取ろうとする思惑も透ける。連合の芳野友子会長は２０日の記者会見で「党が決めることで、基本的に口をはさむことではない」と一連の動きを見守る考えを示した。
その一方で、国民民主は昨秋の衆院選で勢力を伸ばした維新との関係強化にも腐心している。国民民主の榛葉賀津也幹事長は１７日、記者団に公開した維新との会合で憲法改正や国会改革などで連携する姿勢を強調し、蜜月ぶりをアピールした。
国民民主の一連の動きは、立憲民主党との距離を置く姿勢を鮮明にしたとの見方もある。
もっとも、中道保守・改革勢力の結集を掲げる玉木氏の方針が奏功するかは不透明だ。連合は維新との過度な接近に慎重な立場で、芳野氏は２０日の会見でも「労働法制をはじめ考え方が違う」と従来の見方を崩さなかった。
維新の松井一郎代表（大阪市長）も国民民主と都民ファの合流を視野に入れた動きを「数合わせの野合談合」「希望の党の復活」と批判しており、国民民主が野党内で主導権を握るには紆余曲折も予想される。（大橋拓史）
