https://www.sankei.com/article/20220121-DIEY2OQGLVLSVMGJJDS3TL5W7Y/
2022/1/21 14:00
産経WEST


兵庫や大阪など5府県で高級車などを繰り返し盗んだとして、兵庫県警捜査3課が窃盗などの疑いで、堺市中区の無職、本保(ほんぼ)亮被告(45)=窃盗罪などで公判中=と大阪市都島区の無職、増田哲男被告(43)=同罪で公判中=を逮捕、送検していたことが21日、捜査関係者への取材でわかった。

捜査関係者によると、2人は共謀し、平成30年3月〜昨年3月、5府県のコインパーキングに駐車されていた車を狙い、ピッキングでドアロックを解除した後、電子キーの合鍵作製などにも使用される「タンゴプログラマー」と呼ばれる機器を車に接続してエンジンを始動。コインパーキングの駐車板を足で無理やり押し下げるといった手口で盗みを繰り返したという。

盗まれたのはレクサスやプリウスなど35台(被害総額6320万円相当)で、偽造プレートに交換し、車の解体や不正輸出を行う新潟県内のヤードなどへ持ち運び取引していた。2人は容疑を認めている。

令和2年9月に、盗難の届け出のあった1台が神戸市灘区内で見つかり、車内から本保被告の指紋を検出。その後の捜査で増田被告との共謀が確認され、犯行の裏付けを進めていた。