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2022年01月21日20時54分

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中国外務省の趙立堅副報道局長=20日、北京




 【北京時事】中国外務省の趙立堅副報道局長は21日の記者会見で、日米両政府が同日公表した核拡散防止条約(NPT)に関する共同声明について、「中国の核政策に対しあれこれ言っているが、視線をそらして責任を逃れ、自らの悪事を隠すためだ」と批判した。


 共同声明は中国に関し「核リスクを低減し、透明性を高め、核軍縮を進展させるアレンジメントに貢献するよう要請する」と記した。中国は核弾頭保有数を公開していないが、趙氏は「中国は核戦力を国家の安全を守る必要最低限に維持している」と従来通りの主張を繰り返した。
 さらに趙氏は「米国こそ世界の戦略的安全上の最大の脅威で、世界最大かつ最先端の核兵器を保有している」と強調。日本に対しても「米国の核の傘で守られるため、米国が先制不使用の核政策を採用するのを阻んでいる」と述べた。