2022年01月28日13時33分



立憲民主党の菅直人元首相が、日本維新の会と創設者の橋下徹氏について、「第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」と投稿し、維新が抗議している問題で、立憲の泉健太代表は2022年1月28日の記者会見で、党として特段の対応を行わない考えを示した。

泉氏は、維新の内部で考え方が統一されていないことや、抗議文を出した意図が不明なことを指摘。菅氏に抗議せず党にのみ抗議したことも「どういう意図なのかなということを感じるところもある」と疑問視した。

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定例会見に臨む立憲民主党の泉健太代表(写真は立憲の配信動画から)



1月末までにツイートの撤回と謝罪を要求
維新の抗議文は1月26日付で、馬場伸幸共同代表から泉氏宛て。菅氏のツイートについては
「言うまでもなく、まったく事実に基づかない妄言であり、誹謗中傷を超えた侮辱と断じざるを得ない。国会議員としてはもとより、人として到底許されるものではない」

と非難する内容だ。立憲との関係については、
「ましてや菅氏は民主党政権下で内閣総理大臣を務め、なおも野党第一党の重責を担う大幹部である。その発言の重大性を真摯に受け止めるべきであり、これを放置するのであれば貴党の責任も問われると考える」

と主張し、1月末までにツイートの撤回と、菅氏と立憲による謝罪を要求していた。

ただ、維新幹部の考え方はさまざまで、吉村洋文副代表(大阪府知事)は1月26日の記者会見で、
「維新の会に対して言われている以上、これは立憲の最高顧問として言われている以上、我々は維新の会として立憲民主党に抗議するのは当然だし、謝罪を求めるのは当然」

と、ツイートが維新について言及していることを問題視。一方、松井一郎代表(大阪市長)は、1月27日の記者会見で
「僕がやっている政策について、『これは例えばどこどこの独裁者の政策と似てるじゃないか』と政策なら、それは僕が反論するけれども。『それは違う』とか、政策の中身の話になる。人の何かを思い起こさせるというのは、これはダメよね」

と話し、ツイートが橋下氏への人格攻撃になりかねない点を重くみていた。


「どこの何に対して(の抗議)、というところがいまいち不明確」
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