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2022年1月28日 17時16分スポーツ報知

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棋士がマスク姿で対局するのは日常となったが、臨時規定では厳罰化する(写真は王将戦第2局。日本将棋連盟提供)



 日本将棋連盟が対局中の棋士・女流棋士にマスクの着用を義務付ける臨時対局規定を2月1日から実施することが28日、分かった。

 新型コロナウイルスの感染が広がった2020年春以降、対局者のマスク着用はほとんど常識化していたが、これまでは連盟として着用を「推奨」することにとどまり、規定化はされていなかった。

 臨時対局規定は、対局中の棋士・女流棋士が一時的なケースを除いてマスク(原則として不織布マスク)を着用しなくてはならないことを義務として定めており、着用しない場合は違反行為として反則負けとする。

 ただし、健康上やむを得ない理由があり、事前に届け出て連盟理事会の承認を得た場合は例外となる。反則負けの判定は立会人が行い、立会人がいない対局では代行者が行う。2月1日から当面の間は実施し、期限は理事会が判断する。

 棋士は長時間にわたって思考し続けるため、マスクを着用したままだと呼吸がしにくくなりパフォーマンスに影響が出るという意見が根強くある。さらに、対局中は基本的に言葉を発する機会がないため、飛沫感染の懸念も極めて少ない。

 そのような観点から規定化に至らず「推奨」にとどまっていた経緯があるが、オミクロン株による新型コロナウイルス感染再拡大という待ったなしの現状を受け、規定化と厳罰化が最善手と判断された。