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2022/1/31 08:21


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JAXAが開発した水星探査機「みお」のイメージ(JAXA提供)

水星に向けて飛行中の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「みお」が、太陽に接近する3月から太陽風の長期観測を行うことが31日、JAXAへの取材で分かった。太陽風は電気を帯びた粒子の風。地球上で通信障害を起こす原因ともなるが、詳しい性質などよく分かっていない部分も残っている。

日本の探査機としては最も近い位置での直接の観測となり、太陽の活動が活発化していることもあって「興味深いデータが取れそうだ」(村上豪JAXA助教)という。

観測は3月上旬〜5月上旬、太陽から6千万〜1億キロ離れて飛行しながら行う。太陽から比較的近い上に、地球とやりとりできるデータ量が増えるという。磁場の観測装置などを用いて太陽風や太陽放射線を調べる。

みおは昨年10月、水星の重力を利用する航法「スイングバイ」を実施している。太陽風を観測することで、太陽が与える影響など水星の環境の理解にもつながるという。