https://japan.focustaiwan.tw/entertainment_sport/202202040003
2022/02/04 16:59



https://imgcdn.cna.com.tw/Jpn/WebJpnPhotos/1024/2022/20220204/1024x768_78565321659.jpg
スピードスケート女子台湾代表の黄郁〓=facebook.com/uting.huang.hopeから

(台北中央社)北京五輪に出場するスピードスケート女子台湾代表の黄郁〓(33)がこのほど、中国代表のユニホーム姿で練習に臨む動画を自身のインスタグラムに投稿し、批判を浴びている。

黄は2日深夜、フェイスブックを更新。「スポーツに国籍の区別がない」と主張しつつも、物議を醸した動画はすでに削除したと明らかにした。

3日、中央社の取材に応じた教育部(教育省)体育署の林哲宏副署長らによれば、中国代表のユニホームは、黄がドイツでのトレーニング中に知り合った中国人選手からプレゼントされたものだという。

林氏は、黄に対して「いかなる処分も行わない」とするも、交流サイト(SNS)でデリケートな問題について発信することを慎むべきだと選手らに注意したと話した。

https://imgcdn.cna.com.tw/Jpn/WebJpnPhotos/1024/2022/20220204/819x1024_090760153959.jpg
台湾代表のユニホームを着た黄郁〓=本人提供

黄の言動について与党・民進党の林俊憲立法委員(国会議員)は、黄が批判を受けた後も自らの行為を問題視しないことこそが人々の怒りの根源だと指摘。大手ラジオ局、中国広播(中広、本社・台北市)で董事長(会長)を務める、最大野党・国民党の趙少康氏も「国際競技において国籍が重要だ」と黄に反論した上で、同選手の行為や言論などは「たくさんの台湾人の感情を傷つけた」と非難した。

一方、民進党の王定宇立法委員は、選手間のユニホーム交換はよくあることだと理解を示すとともに、政治的な連想を極力避けて選手に最大の声援を届けるよう呼び掛けた。

ローラースケート選手だった黄は、2017年ごろからスピードスケートの世界に入り、18年平昌五輪で自身初の冬季五輪出場を果たした。今大会で女子500メートル、1000メートル、1500メートルの3種目に出るほか、4日夜の開会式では台湾選手団の旗手を務める予定。

(楊啓芳、陳俊華/編集:羅友辰)