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毎日新聞 2022/2/5 19:44(最終更新 2/5 20:07) 583文字




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エジプトのシシ大統領(左)と撮影に応じる中国の習近平国家主席=北京の人民大会堂で2022年2月5日、新華社AP

 中国の習近平国家主席は5日、グテレス国連事務総長ら国外からの来賓を招いて昼食会を開いたほか、カザフスタンのトカエフ大統領らと相次いで会談した。4日の中露首脳会談に続いて「五輪外交」を本格化させ、米国などによる「外交的ボイコット」に対抗して外交的な主導権を握る狙いだ。

 習氏は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年以降、対面での首脳外交をできる限り控えていた。国外の首脳らを集めての食事会は、20年以降で今回が初めてとみられる。



 国営新華社通信によると、習氏は昼食会でのあいさつで「私たちは真の多国間主義を実践し、国連中心主義と国際法に基づく国際秩序を掲げ、調和と協力による国際社会を作っていくべきだ」と述べた。

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中国の習近平国家主席(右から2人目)と会談するカザフスタンのトカエフ大統領(左から2人目)=北京の人民大会堂で5日、新華社・共同

 中国外務省によると、習氏はトカエフ氏との会談で「カザフスタンの安定と経済発展、国民生活の改善を支援したい」と述べ、トカエフ氏は「自らの安全を守る我々の努力に対する支持に感謝する」と応じた。カザフでは1月、燃料価格引き上げへの反発をきっかけとした大規模なデモが起きていた。



 習氏はこのほか、エジプトのシシ大統領、セルビアのブチッチ大統領、トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領とも会談し、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」などについて協議した。

 北京冬季オリンピック開会式を機に、約30カ国・機関の首脳が中国を訪問している。【北京・米村耕一】