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2022.02.06 Sun posted at 15:00 JST




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周辺を監視するウクライナ軍兵士=5日、ウクライナ・ドネツク郊外/Wolfgang Schwan/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) 米当局の推定によると、ロシアのプーチン大統領はウクライナへの全面的な侵攻作戦に向け、すでに必要な兵員、兵器の7割を国境に集結させたとみられる。事情に詳しい米当局者2人が語った。

当局者らは最新情報の分析に基づく推定としたうえで、情報の具体的な内容や分析方法については、情報収集活動の機密性にかかわるとして言及を避けた。

ロシアによる兵力増強のペースが改めて浮き彫りになったが、さらなる増強にどれくらいの時間がかかるのか、また実際の侵攻に100%の兵力が必要なのかは明らかでない。

侵攻作戦が実行された場合は、何万人ものウクライナ市民が犠牲になり、最大500万人の難民が発生する事態も予想される。

プーチン氏が軍事行動の最終決定を下したかどうかは不明とされるものの、バイデン米政権の安全保障、情報チームはさまざまなシナリオを想定し、ウクライナ情勢が世界の安定を脅かす恐れもあると警告している。

米国の分析によると、ロシアはほぼ連日、兵力の増派を繰り返してきた。米当局者らの間では、プーチン氏の行動や発言からみて、決断はまもなく下されるとの見方が広がっている。ウクライナの首都キエフは空と地上から全面侵攻された場合、48時間で陥落する恐れがあるという。

侵攻に最も適した時期は、凍結した地盤が緩む前で重装備の車両が移動しやすい冬の間とされる。プーチン氏も3月末までに動く必要があることを認識しているはずだと、米当局者らは指摘している。