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毎日新聞 2022/2/8 10:22(最終更新 2/8 11:30) 625文字




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大阪府警本部

 生後4カ月だった女児に暴行して意識不明の重体にさせたとして、大阪府警は8日、母親の元交際相手で会社員、国司(くにし)浩一容疑者(43)=愛知県豊田市=を傷害の疑いで逮捕した。女児は今も重篤な状態が続き、医療機関に入院している。国司容疑者は「何もやっていない。何も知らない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は2021年3月14日午後4時ごろ、母子が当時住んでいた大阪府内の集合住宅で、女児の頭に何らかの方法で強い衝撃を与えて暴行し、意識不明の重体にさせたとしている。



 府警捜査1課によると、女児は30代の母親と姉(3)と3人で暮らしていた。国司容疑者は20年9月から母親と交際を始め、週末になると集合住宅を訪れていた。21年3月14日夕、母親がごみ出しから戻ってきた際、女児の顔色が悪いことに気付き、室内にいた国司容疑者とともに女児を連れて病院を受診した。

 精密検査の結果、急性硬膜下血腫や脳浮腫、両目に眼底出血の症状が確認された。国司容疑者は医師に、「思い当たることはない。(女児が)ずりばいした時に自分で頭をぶつけたのかもしれない」と説明。しかし、医師は検査結果から虐待を疑い、児童相談所に通告して発覚した。姉は一時保護された。



 府警は捜査過程で、国司容疑者が女児の容体が急変した直後、自らのスマートフォンで児童虐待の捜査について検索していたことを確認。女児の症状から暴行を受けたと判断し、国司容疑者の関与が浮上した。【安元久美子、郡悠介】