https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020800614
2022年02月08日12時27分




 福井県立高校で2016年、体育の授業中に鉄棒から落ち、重い障害を負った元生徒の男性と両親が県に1億4200万円の損害賠償を求めた訴訟があり、県が1億4000万円を支払うことで和解する見通しとなったことが8日、県教育委員会への取材で分かった。


 訴状によると、男性は2年生だった16年11月、体育で鉄棒の上に腰掛け、膝で鉄棒を挟んで後ろ回りする「後方両膝掛け回転」を練習中、回りきれず頭から落下。頸髄(けいずい)損傷による両下肢機能と両手指機能の全廃として身体障害等級1級と診断された。
 男性らは19年11月、「県が適切な指導監督を怠った」などとして福井地裁に提訴。県教委によると、地裁は21年12月、県が1億4000万円を支払う和解案を提示し、今年1月に双方が合意した。県は、14日に始まる県議会に和解金支払いの議案を提出する。