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【再考エネルギー】洋上風力肝いり3海域、三菱「総取り」の衝撃 圧勝劇の背景 [ひよこ★]
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2022/02/08(火) 18:45:11.34ID:E8MTgQ3Y9
https://mainichi.jp/articles/20220207/k00/00m/020/144000c

毎日新聞 2022/2/8 17:00(最終更新 2/8 17:00) 有料記事 3137文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/02/07/20220207k0000m020168000p/9.jpg
商用運転を開始している東京電力の洋上風力発電施設=千葉県銚子市で2020年6月17日午後、近藤卓資撮影

 脱炭素社会実現の切り札と期待される洋上風力発電。その担い手を目指す関係者に衝撃が走った。秋田県と千葉県の3海域に建設する政府肝煎りの洋上風力発電事業の入札で、三菱商事が中心の企業連合が「総取り」したのだ。三菱はなぜ圧勝できたのか。

驚きと落胆
 「戦略を立て直さないといけない」。三菱勝利の一報が伝わった昨年末、東京電力ホールディングスの小早川智明社長は記者団を前にうつむいた。

 今回入札があったのは「能代市、三種町及び男鹿市沖」「由利本荘市沖」(いずれも秋田県)「銚子市沖」(千葉県)の3海域。東電は実証から商用運転の実績がある銚子沖の事業に洋上風力世界最大手のオーステッド(デンマーク)と組んで入札し、関係者の間では本命視されていただけにショックは大きい。

 3海域は風力発電の主力電源化を目指す国が「促進区域」に指定しており、選ばれた事業者は最長30年間にわたって海域を占用できる。合計出力は170万キロワットと原子力発電所2基弱に相当。世界に後れを取った洋上風力の起死回生策として2019年に施行された「再エネ海域利用法」に基づく初の大型案件で、各陣営とも「最初が肝心だ」と事業奪取に力を入れていた。

 公募は20年11月から昨年5月にかけて行われ、政府はその後、約半年かけて審査を行った。日本では再生エネでつくった電気を比較的高く売ることができる固定価格買い取り制度(FIT)が主に太陽光で拡大してきたが、風力発電の電気も売ることができる。今回の事業は、海域を占有できる30年のうち、20年間は大手配送電会社が全量定額で買い取る仕組みだ。入札では、この売電価格の安さを競う「価格点」(120点)と、事業計画の信頼性などを評価する「事業実現性」(120点)の計240点満点で争われた。

 三菱の勝因は他を圧倒する価格点だった。政府が昨夏に試算した発電コストは…

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