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2022/02/08(火) 22:33:09.29ID:E8MTgQ3Y9毎日新聞 2022/2/8 20:42（最終更新 2/8 20:43） 848文字
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米軍那覇港湾施設（那覇軍港）に着陸した大型ヘリから降りる米海兵隊員ら＝那覇市で2022年2月8日午前10時14分、喜屋武真之介撮影
那覇市の米軍那覇港湾施設（那覇軍港）に8日、米軍大型ヘリコプターCH53が着陸した。沖縄に駐留する米海兵隊が8日から13日まで那覇軍港で人道支援や非戦闘員の避難、大使館の機能強化を想定した訓練を実施すると発表していた。那覇軍港は市街地に位置するため、沖縄県などが中止を求めていたが、予定通り訓練を開始したとみられる。
那覇市の城間（しろま）幹子市長は8日、「訓練が強行されたことに強い憤りを覚える。引き続き訓練の中止を強く求める」とコメントを発表した。県も「県民の不安を増幅させ、新たな基地負担を強いるものだ」と在沖縄米総領事館に改めて中止を求めた。
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抗議する市民への対応を訓練しているとみられる米海兵隊員ら＝那覇市の米軍那覇港湾施設（那覇軍港）で2022年2月8日午後3時3分、竹内望撮影
米海兵隊の発表によると、訓練には隊員約250人が参加し、輸送機オスプレイやヘリコプター、米海軍の輸送艇が加わる。CH53は8日午前10時10分ごろに着陸し、銃を手にした隊員らを降ろして飛び立った。午後には、有刺鉄線を挟み、プラカードを持った私服姿の外国人と銃を持った隊員らが対峙（たいじ）する場面もあった。抗議する市民への対応を訓練したとみられる。那覇市によると、夕方にはオスプレイが離着陸した。
那覇軍港は県庁や那覇市役所から約1・5キロの市街地にある。米海兵隊は7日に訓練実施を発表したが、県と防衛省沖縄防衛局には事前に連絡していなかった。
8日は那覇軍港のフェンス沿いに市民約20人が集まり、訓練に抗議した。那覇市の山城政仁さん（74）は「那覇軍港での訓練は聞いたことがない。県や市への事前通告もなく、米軍は住民を何と思っているのか。基地が使えるなら使ってみようという感覚だろうが、市民をばかにしている」と憤っていた。
那覇軍港については、日米の合意で使用主目的は「港湾施設及び貯油所」とされている。県と那覇市は「目的外使用」と指摘しているが、松野博一官房長官は8日の閣議後記者会見で「米側の説明によれば、港湾の使用が想定される運用に関わる訓練と考えられ、那覇港湾施設の使用主目的に沿ったものだ」と述べた。【遠藤孝康、竹内望、遠藤修平】
