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毎日新聞 2022/2/9 08:42(最終更新 2/9 08:42) 398文字




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東京都庁=小川信撮影

 東京都水道局は8日、職員1072人に計約1億6000万円の残業代の未払いがあったと発表した。残業時間約5万2000時間分にあたる。2021年12月に全額を支払った。

 水道局は新宿労働基準監督署の立ち入り調査を受け、19年10月〜20年9月に残業代の一部を支払っていなかったとして同10月に是正勧告を受けた。その後、約3800人の実態を調査。本庁と、浄水場など43の出先機関で未払いが確認された。



 水道局によると、職員は退庁時に職場のカードリーダーにICカードをタッチして退勤時間を記録することになっていたが、徹底されていなかった。職員の自己申告に基づいて一部の残業代は支払われていたが、庁舎を出る際のゲート通過時間の記録と異なっているなど、実際の残業時間が反映されていないケースが多かったという。水道局の担当者は「再発防止を徹底し、職員の労働時間を適正に管理していきたい」と話した。【竹内麻子】