https://www.sankei.com/article/20220209-K7WC7D3ANROTFILRXWK2GL7A2U/
2022/2/9 10:30



政府がウクライナ情勢の緊迫化で天然ガスの調達に不安を抱える欧州に対し、液化天然ガス(LNG)を融通する方針を固めたことが9日、分かった。同日にも発表する。米国からの要請を受けた対応。日本国内の必要量を確保した上で、欧州を支援する。

欧州連合(EU)は天然ガス輸入先の約4割をロシアが占める。ロシアがウクライナに侵攻すれば、米国はロシアに制裁を科す方針で、ロシアが対抗して天然ガスなどの供給を絞ることが不安視されている。

日本政府はLNGの権益を持つ国内企業に協力を求め、欧州への供給を図るとみられる。

欧州へのガス供給をめぐっては、米国とEUが米首都ワシントンで7日、エネルギー協議会を開催。ウクライナをめぐるロシアとの対立激化に備え、欧州での天然ガス確保に向けた協力の強化を確認した。こうした連携に日本も加わる形となる。