2022年02月09日18時00分



北京冬季五輪で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と中国政府との蜜月ぶりが話題になっている。北京市内にはすでにバッハ会長の胸像が立てられた。中国の前副首相に性的関係を強要されたと訴えていた女子テニス・彭帥選手とは、夕食や観戦をともにしながら親密さを増すなど、中国政府の意向に沿ったとみられるパフォーマンスも目立っている。

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北京五輪・スキービッグエア女子決勝、バッハ会長(中央)と彭帥さん(右)が試合観戦(写真:AP/アフロ)



高さ2メートルの像
銅像は2022年1月15日に完成した。高さ72センチのブロンズ像。台座も含めると2メートルにもなる。設置された公園は、2008年の北京夏季五輪を記念してつくられたものだ。すでに近代五輪の創始者・クーベルタン男爵や、IOCの元会長であるサマランチ氏やロゲ氏の銅像が置かれている場所に新たに仲間入りした。

習近平国家主席とは1月25日に会談した。北京の釣魚台迎賓館。ブルームバーグによると、習主席と外国の要人との直接会談は、新型コロナの影響でしばらく途絶えており、2020年3月以来とみられている。いかにバッハ氏が重視されていたかがうかがえる。

朝日新聞によると、習氏は「中国が北京冬季五輪を開催することは、中国人民のみならず国際社会の支持も得ている」とし、米英などの外交ボイコットの動きを牽制した。

バッハ氏は、「冬季五輪に初めて代表団を派遣した国もあり、北京五輪は幅広い支持を十分に得ている。国際社会もスポーツの政治化には反対している」などと述べたという。


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