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毎日新聞 2022/2/10 09:22(最終更新 2/10 09:22) 528文字




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岡山県警本部=松室花実撮影

 岡山市で当時5歳だった女児が虐待され、その後死亡した事件で、暴行の様子が携帯電話で録画されていたことが岡山県警への取材で判明した。女児は長い時には未明まで約6時間にわたり、鍋の中に立たされ続けていた。県警は10日午後、母親の西田彩(34)と内縁の夫の船橋誠二(38)の両容疑者を強要の疑いで送検し、虐待の実態解明を進める。

 両容疑者は2021年9月10〜23日の5回、西田容疑者宅で真愛(まお)ちゃんの顔を殴るなどの暴行を加えた上、空の両手鍋の中に長時間立たせたり、霧吹きで上半身に液体をかけて扇風機の風を当て続けたりした疑いが持たれている。船橋容疑者は容疑を認めているが、西田容疑者は「私がしたことではない」などと否認している。



 県警によると、9月17日の暴行は午後9時57分ごろから始まった。船橋容疑者が真愛ちゃんの頭髪をつかんで鍋の中に移動させ、翌18日午前3時47分ごろまで立たせ続けた。その間、左手をかむなどの暴行も加えていた。こうした行為は携帯電話で録画されていたという。

 真愛ちゃんは同25日、西田容疑者の119番で病院に搬送されたが脳死状態となり、22年1月に低酸素脳症で死亡した。県警は暴行と死亡の因果関係などを調べている。【岩本一希】