https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021100308
2022年02月11日08時46分




 【シリコンバレー時事】米カリフォルニア州の労働当局が、黒人従業員に対する人種差別や嫌がらせ行為を黙認したとして、電気自動車(EV)大手テスラを提訴したことが10日、明らかになった。テスラ側は差別には反対してきたと強調し、提訴内容は「当局と一部原告が紡ぎ出した『物語』で事実ではない」と反発している。
 当局幹部は米メディアに対し、「黒人従業員が中傷を受けたり、仕事の割り当て、賃金などで差別されたりしている証拠を見つけた」とコメントした。従業員から「数百件もの申し立てが寄せられた」という。
 テスラによると、当局は訴訟に先立ち、2015〜19年におけるフリーモント工場での労働実態を調査した。ただ調査の結果、当局から懸念は示されなかったという。テスラは「あらゆる差別や嫌がらせに強く反対し、(会社独自の)調査も行っている」と主張した。