0001ひよこ ★ [ﾆﾀﾞ]
2022/02/12(土) 08:54:25.90ID:37hH9QRz9毎日新聞 2022/2/12 08:00（最終更新 2/12 08:00） 1176文字
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整備フライトとして飛び立った全日空のエアバスA380の3号機＝成田空港で2022年2月5日午後1時24分、中村宰和撮影
オレンジ色のウミガメを描いた全日本空輸の超大型機エアバスA380の3号機が2021年10月に日本に到着して以降、旅客を乗せた営業飛行をできない状態が続いている。新型コロナウイルスの影響による旅客減少で、成田―ハワイ線の運航が休止しているためで、全日空は「遊覧を含む営業飛行の時期は未定」としている。3号機の活用は当面、駐機中の機内の見学会などのイベントに限られそうだ。
サンセットオレンジの親子ガメがペイントされた機体が今月5日午後1時24分、旅客を乗せない「整備フライト」として、初めて成田空港から飛び立った。北上して東北地方の上空を回り、約1時間40分飛行した。機首に描かれたつぶらな瞳や長いまつ毛が可愛く、真冬の青空の下、ハワイの夕日をイメージしたオレンジの機体が輝いて見えた。
全日空のA380はフライングホヌ（空飛ぶウミガメ）の愛称で呼ばれ、青と緑、オレンジの新造機3機を導入した。エアバスの整備マニュアルに基づき、飛行しない期間が一定日数を超える前に、安全に運航できる状態を保つ目的で整備フライトを実施している。原則3カ月以内の飛行が求められている。
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整備フライトとして飛び立った全日空のエアバスA380の3号機＝成田空港で2022年2月5日午後1時24分、中村宰和撮影
3号機の飛行は、エアバスの本社と工場があるフランスから成田に飛んで来た21年10月16日以来となる。今回、追加の整備作業を実施した結果、飛行しない期間を4カ月以内に延長することでエアバスの承認を受けた。3号機が営業飛行しなかった場合の次回の整備フライトについて、全日空は「3カ月もしくは4カ月を超えない範囲の予定」と説明する。
3号機をハワイ線に投入する時期は決まっておらず、全日空は「今後の需要動向や出入国規制などを見極めて検討する。早期に新型コロナが収束し、フライングホヌの3機がそろって就航できる日が来ることを願っている」としている。
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整備フライトとして飛び立った全日空のエアバスA380の3号機＝成田空港で2022年2月5日午後1時24分、中村宰和撮影
新型コロナの影響で20年3月を最後に飛んでいなかった1、2号機はそれぞれ20年6月に整備フライトを実施した。20年8月以降は旅客を乗せ、遊覧飛行のほか、ツアーで北海道・新千歳や中部、関西、那覇、沖縄・下地島と国内各地に飛んでいる。これに対し、3号機は駐機中の機内見学会を実施したり、イベントで旅客に楽しんでもらうために機体3機を並べたりと、営業飛行以外の活用に限定されている。3号機は営業飛行をしなければ減価償却が始まらず、償却期間が先送りになる。それまでは減価償却費が発生しないことから、結果的に当面のコスト削減につながっている。
青色の1号機は19年3月に、エメラルドグリーンの2号機は19年5月に成田に到着し、感染拡大前までハワイ線で人気を集めていた。ハワイ線への投入は20年3月に休止された。それ以降、夏休みの特別な需要に対応するため、21年8月に1、2号機がハワイ線に各1往復しただけで、3号機はハワイに飛んだことがない。【中村宰和】
