0001ひよこ ★ [ﾆﾀﾞ]
2022/02/12(土) 22:28:17.46ID:37hH9QRz92022/2/12 20:41
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米国と中国の国旗(ロイター)
【ワシントン＝塩原永久】米国との貿易協定で中国が約束した米国産品の輸入拡大について、昨年末までの実績が目標の６割に満たなかったことが米研究機関の分析で分かった。協定は１４日で発効から２年を迎える。米政府や経済界が不満を募らせており、新たな制裁関税を含む強硬論が勢いを増す可能性もある。
８日発表された２０２１年の米貿易統計の対中輸出額から、米ピーターソン国際経済研究所が中国による目標達成度を算出した。米中の「第１段階」協定は、２１年末までの２年間で米国からの輸入額を計２千億ドル（約２３兆円）上積みする公約だったが、実績は合意目標の５７％にとどまった。
同協定は、トランプ前米政権が制裁関税の「貿易戦争」を仕掛け、中国に合意をのませる形で２０年２月に発効した。だが、２０〜２１年の対中輸出の合意目標計５０２４億ドルに対し、実績は計２８８８億ドルだった。
分野別の目標達成度は、自動車が３９％。同研究所によると、中国の報復関税を避けようとメーカーが米国外に拠点を移した影響が響いた。航空機は１８％。農産物は大豆が６６％。豚肉は３０３％と目標を超えた。ただ、病気の流行で停滞した国内の供給を穴埋めするため中国が輸入を増やしたためだという。
中国が米国産品の輸入を大幅に積み増す目標は元来、「実現困難だ」とみられていた。そのうえ、新型コロナウイルス禍が世界経済を冷え込ませたことで「目標達成の可能性がなくなった」（同研究所）という。中国は約束した市場改革を置き去りにしており、同研究所のボウン氏は、貿易戦争は「中国の経済政策決定にほとんど変化をもたらさなかった」と結論づけた。
バイデン政権は同協定を土台に中国と協議を続ける「現状維持」路線をとっている。だが、レモンド米商務長官は９日、「断固として中国に責任を果たすよう迫る」と米メディアに語って対決姿勢をにじませた。
米経済界も巨額補助金を投じて市場をゆがめる中国への批判を強めている。全米商工会議所のブリリアント副会頭は９日、「米政府が（新たな制裁関税を含む）幅広い選択肢を検討している」と記者団に説明した。
議会の与野党は厳しい対中政策で一致しており、バイデン政権の対中協議が進まなければ、現行路線から強硬策への転換を迫る圧力が強まる公算が大きい。
