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2022年02月13日07時23分

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マクロン仏大統領=8日、ベルリン(AFP時事)

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仏中道右派・共和党のペクレス候補=11日、パリ(AFP時事)

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仏極右政党「国民連合(RN)」のルペン氏=1日、仏西部ブレスト(AFP時事)

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仏大統領選に出馬した極右評論家ゼムール氏=9日、パリ郊外サンドニ(AFP時事)




 【パリ時事】4月に行われるフランスの大統領選まで2カ月に迫っている。各候補者は、出馬に必要な議員らの署名集めに奔走。現職のマクロン大統領や、地方に基盤を持つ既成政党の公認候補は既に必要数を獲得した。それ以外の候補者は苦戦を強いられている。複数の候補が並び立つ左派は分裂状態が続く。
 署名制度は、候補者乱立を回避する目的で1962年に導入された。署名する資格があるのは国会議員や地方議員ら計4万人を超える。候補者は、1月27日から3月4日までの間に500人分を集める必要がある。透明化のため、今回の選挙から、違憲審査を行う憲法会議が週に2回、獲得数を公表している。
 2月10日時点で最多は共和党のペクレス候補で、約1200人分を獲得した。マクロン氏は正式には出馬表明していないが、署名集めは可能なため既に約1100人分を確保している。一方、極右政党「国民連合(RN)」のルペン氏は300人以下、極右評論家のゼムール氏は200人以下にとどまる。
 野党社会党候補のイダルゴ・パリ市長は約800人分を確保した。ただ、左派は他にも環境派のジャド欧州議員、急進左派「不屈のフランス」の創設者メランション氏らが出馬を表明しており、支持が分散。決選投票進出は厳しい情勢だ。
 左派の分裂を懸念した市民団体は1月下旬、非公式の「予備選」を実施し、トビラ元法相が首位に立った。トビラ氏は「左派集結の道筋を見つけなければならない」と主張したが、反発する他の候補者は出馬を取り下げない構えだ。
 BFMテレビが今月9日に報じた世論調査では、マクロン氏が支持率26%で首位に立ち、ルペン氏が15.5%、ペクレス氏が15%と続く。ゼムール氏は13%だった。大統領選は4月10日に第1回投票、同月24日に上位2人による決選投票が行われる。