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毎日新聞 2022/2/13 07:02(最終更新 2/13 08:01) 419文字




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カナダ国旗を掲げ、警官隊とにらみ合いになるデモ隊=カナダ東部オンタリオ州ウィンザーで2022年2月12日、AP

 カナダの警察当局は12日朝(日本時間12日夜)、新型コロナウイルス対策の規制に反対し、カナダ東部オンタリオ州ウィンザーと米中西部ミシガン州デトロイトを結ぶアンバサダー橋を封鎖していたデモ隊の排除を始めた。カナダのメディアが伝えた。

 抗議デモが長期化する中、オンタリオ州のフォード州首相は11日、「これは不法占拠だ」として非常事態を宣言。同州の裁判所も同日、デモ隊に道路の占拠を解消するよう命じていた。



 デモ隊は7日から橋を封鎖していた。報道によると、警察の警告を受けて退去を始める人が相次いだが、一部は残っている。また、加勢するために新たに占拠に加わる人もいるという。

 一連のデモは、カナダ政府が1月15日、米国との国境を越えるトラック運転手にワクチン接種を義務づけたことがきっかけで始まった。トラック運転手らが1月下旬から、首都オタワの国会議事堂前の道路を占拠。アンバサダー橋など米国との国境にも飛び火していた。【ニューヨーク隅俊之】