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2022年02月13日12時18分

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12日、米ハワイで会談に臨む韓国の鄭義溶外相(左)と林芳正外相(韓国外務省提供)




 米ハワイを訪れている林芳正外相は12日(日本時間13日)、韓国の鄭義溶外相と会談した。鄭氏は「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を日本政府が世界文化遺産候補として推薦したことに改めて抗議。林氏は「独自の主張は受け入れられず遺憾だ」と反論しつつ、文化遺産としての価値が国連教育科学文化機関(ユネスコ)で評価されるよう韓国側と「誠実に議論を行う」と伝えた。


 両外相の対面での正式会談は初めて。日米韓外相会談に先立ち約40分間行われ、日韓双方が発表した。
 佐渡金山を「朝鮮半島出身者の強制労働の現場」とするのが韓国側の立場。会談でも鄭氏は「正しい歴史認識が未来志向の韓日関係発展の根幹だ」と強調した。
 元徴用工や慰安婦の問題をめぐり、林氏は1965年の日韓請求権協定に反する動きがあることを念頭に「日韓関係は非常に厳しい状況にある」と指摘し、韓国側に善処を求めた。鄭氏は「被害者が受け入れられる解決策を見いだすため、外交当局間の協議を加速しよう」と呼び掛けた。
 鄭氏は2019年に日本政府が実施した対韓輸出管理強化についても「早期に撤回されるべきだ」と述べた。