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2022/2/13 11:03


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佐渡金山(道遊の割戸)

【ソウル=桜井紀雄】日米韓外相会談に出席するため、米ハワイを訪れた林芳正外相と韓国の鄭義容(チョン・ウィヨン)外相が12日(現地時間)、会談した。鄭氏は日本政府による「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産推薦に「強い遺憾と抗議の意」を表明。いわゆる徴用工や慰安婦問題でも韓国の従来の立場を繰り返し、協議は平行線をたどったもようだ。

会談後に韓国外務省が発表した。林氏と鄭氏の対面での正式会談は、昨年11月の林氏の就任後初めて。鄭氏は日本政府による対韓輸出管理厳格化についても早期撤回を要求した。

鄭氏は「韓日両国は北東アジアや世界の平和、繁栄に向け、共に協力していくべき最も近しい隣国だ」と指摘。「正しい歴史認識こそが未来志向的な韓日関係の発展のための根幹だ」と強調した。

その上で、徴用工や慰安婦問題について「被害者らが受け入れられる解決法」を導き出す必要性に言及。2015年に遺産登録された長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」についても、日本が「強制労働」を説明する措置を「忠実に履行」するよう要求した。

韓国側は佐渡金山に関しても朝鮮半島出身者の「強制労働」があったとして、遺産登録に反対している。

年明けからミサイル発射を繰り返した北朝鮮をめぐる問題について、韓国側は、両外相が「対話の必要性や韓日、韓米日協力の重要性を再確認」し、今後も緊密に連携していく方針で一致したとしている。