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2022/02/14(月) 14:36:11.80ID:TpewwEnR92022年02月14日12時10分
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【モスクワAFP=時事】フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア五輪委員会<ROC>)のドーピング陽性が判明して、北京冬季五輪で物議を醸していることにより、同選手のコーチ陣には厳しい視線が向けられている──その筆頭がエテリ・トゥトベリーゼ氏だ。(写真はフィギュアスケートのロシア人指導者、エテリ・トゥトベリーゼ氏)
11日にワリエワの薬物検査陽性が発覚して大会追放の可能性が出てくると、ロシア国内では「恥を知れトゥトベリーゼ」のハッシュタグがツイッター上のトレンドになり始めた。
ロシア反ドーピング機関は「当該選手のスタッフに対して、調査が開始された」と発表。47歳のトゥトベリーゼ氏の名前は記されておらず、同氏による不正行為を示すものは何もなかったが、評判の厳しい指導法に対して新たな注目が集まることになった。
15歳のワリエワをはじめ、チームメートで17歳のアレクサンドラ・トゥルソワとアンナ・シェルバコワは、ともにトゥトベリーゼ氏の門下生として今大会の女子シングルを席巻すると期待されてきた。
その冷徹な振る舞いや有無を言わさぬ指導法で「氷の女王」と呼ばれているトゥトベリーゼ氏は、自国開催となった2014年ソチ冬季五輪で一躍脚光を浴びた。
同大会の団体戦では、当時の教え子だった15歳のスター選手、ユリア・リプニツカヤ氏がロシアの金メダル獲得に貢献。それ以降、トゥトベリーゼ氏は世界で引く手あまたのコーチの一人となった。
さらに2018年平昌冬季五輪でも、同氏に師事する2人が女子シングルで圧倒的な強さを発揮。アリーナ・ザギトワが金メダル、エフゲニア・メドベデワが銀メダルに輝いた。
■成功の裏のスキャンダル
しかし、そうした成功の裏ではスキャンダルもあり、数人のアスリートがトゥトベリーゼ氏の元を去った。
リプニツカヤ氏は2015年にチームを離れてその後現役を引退し、メドベデワも2018年にブライアン・オーサー氏に師事するためにカナダ・トロントへ拠点を移した。
メドベデワは2021年8月にユーチューブでのインタビューで、トゥトベリーゼ氏の指導法は「成果を上げるものの、成長するにつれて、年々耐えるのが難しくなっていく」とコメント。優勝しても何の称賛もしてもらえず、それは「過酷な」経験だったと話した。
2020年にはトゥルソワに加えて強豪選手のアリョーナ・コストルナヤも、同氏のライバルで4個の五輪メダルを獲得しているエフゲニー・プルシェンコ氏の指導を仰ぐためにチームを離れると明らかにした。
トゥトベリーゼ氏は教え子が離脱した当時、インスタグラムに「練習のシステムを何か変更するかって? いいえ、私たちは全て正しく行っている」と書き込んだ。
ロシアの元アイスダンス選手エカテリーナ・ボブロワ氏は、トゥトベリーゼ氏について「人の自尊心を傷つけることもあるが、それは彼女の認識では善意で行っている」と話していた。
そして、結局のところトゥルソワとコストルナヤ、そしてメドベデワはいずれも同氏の元へ戻った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕