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2022年02月14日13時49分

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緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブなどを訪れていた問題の責任を取って議員辞職を表明、記者会見する遠山清彦氏=2021年2月、東京・永田町




 元衆院議員遠山清彦被告(52)は所属していた公明党で要職を歴任し、クリーンなイメージで「将来の党代表候補」と呼ばれた。気さくな人柄で知られ、人脈は実業界にも広がっていた。


 2001年の参院選で初当選し、外務政務官を務めた。10年に衆院比例代表九州ブロックで繰り上げ当選。20年9月までの1年間財務副大臣を務め、政府内でも順調にキャリアを重ねた。
 しかし、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下に東京・銀座の高級クラブを訪れていたことなどが週刊誌の報道で発覚した。責任を取る形で昨年2月に議員辞職し、都内でコンサルタント会社を設立。在宅起訴後の今年1月、公明党から除名された。
 日本政策金融公庫への融資を共に違法仲介したとされる太陽光発電関連会社元顧問の牧厚被告(74)とは人を介して知り合い、多業種の実業家らが集う同被告主宰の交流会を通じて人脈を広げた。
 遠山被告は在宅起訴前の時事通信の取材に対し、「私は顔の広い政治家だったので、公庫の窓口紹介も300社くらいしている」と話していた。昨年12月に在宅起訴された際には、「厳粛に受け止め、猛省する」と書面でコメントした。