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2022/2/15 11:35
産経WEST


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男女2人が倒れているのがみつかった事件から一夜明け、現場のマンションを調べる捜査員=15日午前9時54分、大阪府高槻市(鳥越瑞絵撮影)

大阪府高槻市のマンション2階で倒れていた男女2人が意識不明の状態で搬送された事件で、大阪府警は15日、倒れていた男性が府内在住で私立高校に通う少年(17)だったと発表した。少年が持参した段ボール内から、催涙スプレーや手錠など複数の凶器が見つかったことも、捜査関係者への取材で判明。府警は、少年がマンション2階に住む柴田周子(しゅうこ)さん(40)に危害を加えた後、刃物で自傷したとみて詳しい状況を調べる。

また、少年は柴田さんの10代後半の娘の知人。娘は「知らない男だった」と説明していたが、少年の名前などから知人と判明した。

捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、宅配業者を装った少年が段ボールを持って柴田さん宅を訪問。柴田さんがドアを開けたところ、少年が押し入った。室内には柴田さんと同居する娘もおり、柴田さんと少年がもみ合いになった隙に逃げ出し、階下の住人に「泥棒に入られた」と通報を依頼。駆け付けた警察官がマンション2階の通路で倒れている柴田さんと少年を発見した。

府警が少年の持ち込んだ段ボールを調べたところ、催涙スプレーや手錠、注射器、ロープなど複数の凶器や拘束用具が見つかった。段ボールには実在する大手宅配業者のロゴが入っており、伝票の宛名は「柴田」などとなっていた。通路に警棒が落ちていたほか、室内には血のついた刃物も見つかり、いずれも柴田さんの襲撃や自傷のために少年が使ったとみられる。

府警は15日午前からマンションを現場検証。少年が宅配業者を装い、柴田さん宅を計画的に襲撃した疑いが強いとみて、詳しい経緯や動機について調べる。