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2022年2月15日 12時19分スポーツ報知

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木下富美子元都議(資料)



 東京都議選期間中などに無免許運転を繰り返したとして道交法違反の罪で在宅起訴され、議員辞職した元都議・木下富美子被告の判決公判が15日、東京地裁で開かれ、懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の有罪判決を言い渡された。

 木下元都議は、その後の記者会見にグレーの帽子を深くかぶってうつむきながら登場し、反省の弁を述べた。

 「都民の皆様、そして有権者の皆様にこの度の不祥事につきまして、まず改めて心よりおわびを申し上げます。多くの皆様の信頼を裏切り、大変ご迷惑をおかけ致しました。無免許運転によって失ったものはあまりにも大きく、日々後悔しかございません。全ては、私の交通法規に関する意識が欠けていたことが原因だと思います。なぜあのようなことを行ってしまったのか。6月末の再選に向けての選挙活動で、プレッシャーがある中、まともな判断能力を失っていた自分の行動に後悔ばかりの毎日。今後は自らの過ちに真摯に向き合い、二度と過ちを繰り返さぬよう自ら運転は行わず、遵守(じゅんしゅ)意識を高め、自らを律していきたいと思っています」

 ―その他の法令に関しても、同様の意識だったのか

 「他の法規を犯したことはないですし、犯そうとしたこともないです。交通法規に関しては、意識が抜けてしまっていた。本当に反省してますし、罪を本日裁判官の方から言い渡されまして、二度と犯さぬように本当に厳しく生活を律していかなけらばならないと、先ほど裁判官の方からお話いただきましたので、生活を正して参りたい」

 ―控訴の予定はあるのか

 「控訴の予定はございません」

  ―小池百合子東京都知事からの連絡などはあったか

 「11月の22日が辞職をさせていただきたいという会見でして、その後も折にご連絡をいただき、アドバイスですとか、ご助言をいただいております。ほんとに迷惑だけをかけている不祥事を犯した私に対して、このように気遣ってくれていることに関して、本当に小池知事にたいしては心より感謝の気持ちでいっぱいです」

 ―時期的にはいつ頃なのか

 「数回ですね。12月、1月この間、何度かご助言をいただいております。中身については知事という立場ですので、どこまでのお話をしていいのかをきちっと話して。今日、そこまでの質問がくるとは思っていなかったので、この場では言うことはできないです。電話です」

 ―今後政界へ復帰は考えている?

 「今は様々な手続きを、政治団体もいったん解散することが必要ということで、その手続きや片付けなどをしています。二度と同じ過ちを犯さないことが重要だと考えて、運転をしないなどをきちっと守りながら、今後の人生を歩みたいとおもうのですが、政治活動の復帰を含め、将来のことはまだなにも考えられていない状況です」

 ―被告人質問で、4年弱で12回違反歴があることをそんなに多くないと言っていたが、今でも多くないと思っているのか

 「そのような趣旨に、私の言葉が取られたとしたら、すいません。申し訳ないです。決して少なくない交通違反歴だったと思います。無免許運転の重さが今回の全ての様々な方々へのご迷惑や、自らいろいろ失うことになったことにつながっていると思いますので、やってはいけないと思っております」

 ―被告人質問で「殺人を犯したほどではない」とおっしゃっていましたが、なぜ運転免許証が必要だと思っているのか

 「無免許運転ということの罪の重さ、重大性について認識が至っていなかったということをお伝えしたかった趣旨でそのことを話しました」

 ―無免許運転が、死傷事故を起こす可能性があるという認識はあるのか

 「今思えば、なんでそんなことをしてしまったんだという反省しかないです。まともな判断能力が失われている数か月、結果を出していくためにという思いのなかで、他のボランティアに参加してくれた方々で運転をできる方が少なかった。運転を必要とする活動がたくさんあったということもあり、自分のなかでノルマを課してしまって、他の方にできないなら自分がという思いにいたってしまいました。本当に申し訳なかったと思います。反省しております」