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[ 2022年2月15日 17:07 ]

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会見で読み上げた謝罪文を手に退席する木下富美子被告(撮影・岸 良祐)
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 東京都議選期間中などに無免許運転を繰り返したとして、道交法違反の罪で在宅起訴され、議員辞職した元都議木下富美子被告(55)に東京地裁は15日、「条例制定に携わる都議として、法令をより順守すべき立場であった。責任は重い」とし、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。

 判決後に都内で記者会見した木下被告は、量刑の部分を空白にし、担当弁護士のセリフも書かれた謝罪文の“台本”を事前に準備。「無免許運転によって失ったものは余りにも大きく、日々後悔しかございません」と淡々と読み上げた。控訴はしない意向だという。

 木下被告は2021年7月、都議選板橋区選挙区に「都民ファーストの会」から出馬し、再選。その後、選挙期間中に無免許運転で停車中の車にぶつかり、乗っていた男性ら2人に軽傷を負わせたのに逃げ、公表しなかったことが発覚した。

 判決によると、21年5月29日〜7月2日に計7回、公安委員会の運転免許を受けずに板橋区の道路などで乗用車を運転した。当時は免許停止中だった。

 東京地検は、当て逃げしたとする過失傷害と事故不申告の書類送検容疑は不起訴とした。